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熱帯デルタの農業発展(東南アジア研究叢書)

熱帯デルタの農業発展(東南アジア研究叢書)

通常価格 10,450 円(税込)
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本商品は「旧ISBN:9784423896150」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1982年
叢書・シリーズ名:東南アジア研究叢書

メナム・デルタの研究 気候・地形・水文・稲作技術など多岐に亙る視点からデルタ農業の歴史的発展を辿り、その全体像を解明する。

タイのチャオプラヤ・デルタを対象に、農業生産の基盤としての自然、稲作の実態、そしてデルタの開拓の歴史を明らかにした地域研究。気候・地形・水文・稲作技術など多岐に亙る視点からデルタ農業の歴史的発展を辿り、その全体像を解明する。

【目次】
まえがき
1 チャオプラヤ水系概観
1.1 アジアの中でのチャオプラヤ水系
1 地形学的位置づけ 2 気候学的位置づけ
1.2 チャオプラヤ・デルタ
 1 デルタとはどんな所か 2 チャオプラヤ流域の構成
2 チャオプラヤ・デルタの農業景観
2.1 稲作区の設定
2.2 各稲作区の農業景観
 1 Rangsit 地区 2 Noi・Lopburi 氾濫原 3 Sena 凹地帯 4 West Bank 5 Bang Pakong 氾濫部 6 沿岸湿地 7 瀕海部 8 古デルタ 9 Dan Chang 扇状地 10 Mae Khlong 扇状地 11 Lopburi グルムソル地区 12 Prachinburi ラテライト地区 小結
3 摸式的にみたチャオプラヤ・デルタ
3.1 地形発達史学的にみたデルタ
 1 地形 2 地層 3 地形発達史学的にみたデルタ・モデル
3.2 土壌からみたデルタ
 1 地形面と土壌 2 新デルタ細分 3 土壌からみたデルタ・モデル
3.3 水文学的にみたデルタ
 1 モンスーン 2 洪水 3 水文からみたデルタ・モデル 4 水理工学的にみた洪水
3.4 植生からみたデルタ
 1 環境の指示者 2 植生区
3.5 灌漑・排水工事によるデルタの変貌
 1 灌漑・排水事業 2 改造された水利
3.6 稲作からみたデルタ
 1 伝統的栽培法 2 最近の稲作 小結
4 開拓史
はじめに:三つの核心域
4.1 アユタヤ期
 1 アユタヤ王朝とデルタ
4.2 バンコク遷都後19世紀最末期まで
 1 バンコクの発展 2 運河掘削 3 土地利用 4 19世紀後半の稲作
4.3 20世紀前半
 1 20世紀初期の状態 2 van der Heide の業績 3 1910年より第二次大戦まで
4.4 戦後
 1 古デルタにみる大チャオプラヤ・プロジェクト 2 West Bank の変容 3 戦後デルタの発展の方向 小結
稲作文化史的にみたチャオプラヤ・デルタ——むすびにかえて——
付論 地域区分と各地区の記載
引用文献
あとがき
事項索引
地名索引


著者
高谷 好一(タカヤ ヨシカズ)
1934〜2016年。地理学者。京都大学名誉教授、滋賀県立大学名誉教授。京都大学理学部卒業。専門は、東南アジア地域研究。
著書に、『多文明共存時代の農業』『湖国小宇宙 日本は滋賀から始まった』『〈地域間研究〉の試み 上下巻 世界の中で地域をとらえる』『地域研究から自分学へ』『多文明世界の構図』『世界単位論』『新編・「世界単位」から世界を見る (地域研究叢書)』『地域学の構築—大学改革の基礎』『新世界秩序を求めて—21世紀への生態史観』『東南アジアの自然と土地利用』『熱帯デルタの農業発展』『マングローブに生きる』『コメをどう捉えるの』などがある。

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