物語論
物語論
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
人間はなぜ物語を必要とするのか?
精神分析、政治、戦争、神話、歴史、そして昔話、小説、うた——。
物語は社会のいたるところにある。
平家物語などの「語り物」やアイヌのユカラとの対比、源氏物語の婚姻制度と母殺しの阿闍世コンプレックス……日本列島の物語を起源から、そして世界文学との比較から考える。
「もの」とはなにか。
「語り手」は誰なのか。
物語理論の金字塔となる、伝説の東大講義18講、待望の文庫化!
*本書の原本は『物語理論講義』として、2004年に東京大学出版会より刊行されました。文庫化にあたり、その後の研究成果をふまえた加筆修正を行いました。
【目次】
I 物語理論の進入点
1講 ものがたり と ふること
2講 うたとは何か
3講 うたの詩学
4講 語り手を導きいれる
II 物語理論の基底と拡大
5講 神話から歴史へ
6講 神話的思考
7講 語り物を聴く
8講 口承文学とは何か
9講 昔話の性格
10講 アイヌ語という言語の物語
III 物語理論の水面と移動
11講 物語人称
12講 作者の隠れ方
13講 談話からの物語の発生
14講 物語時称
15講 テクスト作りと現代語訳
IV 物語理論の思想像
16講 『源氏物語』と婚姻規制
17講 物語と精神分析
18講 構造主義のかなたへ
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著者
藤井貞和(ふじい・さだかず)
1942年東京生まれ。詩人、国文学者。東京学芸大学、東京大学、立正大学の各教授を歴任。著書に『源氏物語の始原と現在』『源氏物語論』(角川源義賞受賞)、『〈うた〉起源考』など。詩人としては、『ことばのつえ、ことばのつえ』(藤村記念歴程賞および高見順賞)、『甦る詩学』(伊波普猷賞)、『言葉と戦争』(日本詩人クラブ詩界賞受賞)、『春楡の木』(鮎川信夫賞および芸術選奨文部科学大臣賞)など。
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