現代哲学の系譜
現代哲学の系譜
現代思想の出発点となる哲学・思想が登場したのが、19世紀後半である。新カント派、ドイツ観念論、マルクス主義、科学的唯物論、実存主義、プラグマティズム、功利主義、精神分析など、現代につながる哲学的な流れを解説する。
【目次】
序
第一章 現代哲学の源流としての十九世紀後半の哲学
第二章 近世精神史の動向と十九世紀前半の哲学
第三章 十九世紀後半の哲学の出発点としてのヘーゲル批判
シェリングのヘーゲル批判
トレンデレンブルクのヘーゲル批判
キェルケゴールのヘーゲル批判
ショペンハウァのヘーゲル批判
ブルクハルトのヘーゲル批判
ニィチェのヘーゲル批判
フォイエルバハのヘーゲル批判
マルクス・エンゲルスのヘーゲル批判
第四章 ヘーゲル批判を基盤として展開される新しい哲学思想
シェリングの積極哲学
キェルケゴールの実存哲学
ショペンハウァの意志哲学
ブルクハルトの歴史哲学
ニィチェの生の哲学
フォイエルバハの人間学
マルクス・エンゲルスの社会哲学
シュティルナァの自我哲学
ハルトマンの無意識の哲学
ワークナァの楽劇の哲学
マインレンダァの死の哲学
第五章 十九世紀後半の哲学の批判とその二十世紀の哲学との関係
十九世紀・二十世紀哲学思想史年譜表
註
人名索引
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著者
藤田 健治(ふじた けんじ)
1904〜1993年。哲学者。お茶の水女子大学名誉教授。東京帝国大学哲学科卒。文学博士(東京大学・論文博士)。
著書に、『近代哲学原理の崩壊と再建』『現代哲学の系譜 十九世紀後半の欧州哲学思想史』 『シェリング』『若き人々に』『歴史的世界と人間存在』『人間形成と実存哲学』『愛に生きる心得』『哲学的人間学』『ニーチェ』『現代哲学入門』『哲学的人間学』『体系と展相 哲学的人間学』『人生余情 藤田健治喜寿記念随筆集』『哲学的人間学』『哲学的人間学方法論・生の連続と非連続のパースペクティヴ』『光と影ろい 日本精神史における理念の形態』『漱石 その軌跡と系譜 鴎外・龍之介・有三 文学の哲学的考察』『西田幾多郎 その軌跡と系譜 桑木厳翼・田辺元・高坂正顕・山内得立 哲学の文学的考察』『カント解釈の基本問題 その人間学的還元』『藤田健治著作集(全7巻)』などがある。