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神学大全 35・36(第3部 38-45問題(キリストの生涯))

神学大全 35・36(第3部 38-45問題(キリストの生涯))

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本商品は「旧ISBN:9784423393352」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2009/10/01
叢書・シリーズ名:神学大全 35・36

13世紀、聖書解釈や神学者の注解を体系的に集大成した全45巻からなる中世キリスト教神学の金字塔。第III部第38問題〜第45問題を収録。

キリスト教に関わる事柄を初学者のために論述した、西洋中世思想を代表する必読文献。本巻は、先の第一〜十五問題において行われた、受肉の神秘そのものについての神学的探究によって理解された事柄を、言語哲学、論理学、認識論および存在論的な視点から解明し、神と人間とを結びつける仲介者キリストの考察をもって閉じられる。知的探究を徹底させた信仰者トマスによる神学的キリスト論。

【目次より】
まえがき
第三十八問題 ヨハネの洗礼について
第一項 ヨハネが洗礼を授けることは適当であったか 〜 第六項 ヨハネの洗礼を授けられた人々はキリストの洗礼を授けられるべきであったか
第三十九問題 キリストの受洗
第一項 キリストに洗礼が授けられることは適当であったか 〜 第八項 キリストが洗礼を受けたとき、御子を証しする御父の声が聞こえたのは適当であったか
第四十問題 キリストの生活・交際の在り方について
第一項 キリストが人々と交際したのは適当であったか 〜 第四項 キリストは律法にしたがって生活したか
第四十一問題 キリストの試みについて
第一項 キリストが試みられることは適当であったか 〜 第四項 試みの仕方と順序は適当であったか
第四十二問題 キリストの教えについて
第一項 キリストはユダヤ人たちのみでなく、異邦人にも宣教すべきであったか 〜 第四項 キリストは自らの教えを書物で伝えるべきであったか
第四十三問題 キリストの奇跡  総論
第一項 キリストは諸々の奇跡を行うべきであったか 〜 第四項 キリストが行った奇跡は彼の神性を明示するのに十分であったか
第四十四問題 奇跡のそれぞれの種類について
第一項 キリストが霊的実体に関して行った奇跡は適当なものであったか 〜 第四項 キリストは非理性的被造物に関して奇跡を適当に行ったか
第四十五問題 キリストの変容について
第一項 キリストが変容することは適当であったか 〜 第四項 「これはわが愛する子である」と告げる御父の声の証言は適当に加えられたか
訳者注
解説 イエスの公生活 洗礼から変容まで


著者
トマス・アクィナス
1225頃〜1274。スコラ学の代表的神学者。ドミニコ会士。アルベルトゥス・マグヌスに師事し、パリのドミニコ会神学校の学長を歴任した間に『神学大全』を完成した。

訳者
稲垣 良典(イナガキ リョウスケ)
1928ー2022年。東京大学文学部卒業。アメリカ・カトリック大学大学院哲学研究科にてPh.D.を取得。文学博士(東京大学)。九州大学名誉教授。専門は中世スコラ哲学。『神学大全』翻訳で第67回毎日出版文化賞、『トマス・アクィナスの神学』および『トマス・アクィナス 「存在」の形而上学』で第27回和辻哲郎文化賞をそれぞれ受賞。

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