科学者と世界平和
科学者と世界平和
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
世界政府は人類の理想か、あるいは帝国主義の一つのかたちか。米国に亡命したばかりのアインシュタインと旧ソ連の科学者たちの対話「科学者と世界平和」。時空の基本概念から相対性理論の着想、量子力学への疑念、そして統一場理論への構想までを丁寧に、かつ率直に語った「物理学と実在」。二つの「統一理論」への天才の真摯な探究。(解説・佐藤優/筒井泉)
*本書は『世界の名著』66(湯川秀樹・井上健責任編集、中央公論社、1970年)所収の「科学者と世界平和」「物理学と実在」を底本としています。講談社学術文庫に収録するにあたり、新たに佐藤優「アインシュタイン『公開書簡』解説」、筒井泉「『物理学と実在』解説」を付加しました。
【目次】
・科学者と世界平和
1 国連総会への公開状
2 アインシュタイン博士の考えの誤り
3 ソビエトの科学者たちへの返事
解説=佐藤優
・物理学と実在
1 科学の方法についての一般的考察
2 力学とすべての物理学を力学によって基礎づけるいくつかの試み
3 場の概念
4 相対性の理論
5 量子論と物理学の基礎
6 相対性理論と粒子
解説=筒井泉
■
著者
アルバート・アインシュタイン著
Albert Einstein. 1879‐1955年。南ドイツのウルムに生まれる。両親はユダヤ系ドイツ人。スイス特許局技官として勤務する傍ら研究を続け、1905年に特殊相対性理論、1916年には一般相対性理論を発表。人々の宇宙観を変え、現代物理学を大きく動かした。1921年、ノーベル物理学賞受賞。1933年、ナチスの脅威により米国に亡命。「統一場理論」の構築に取り組むが、未完のままプリンストンにて死去。
訳者
井上 健(いのうえ・たけし)
1921年大坂に生まれる。1941年京都大学理学部物理学科卒業。理学博士、京都大学名誉教授、2004年歿。訳書にフォン・ノイマン『量子力学の数学的基礎』、ボーム『量子論』(ともに共訳)ほか。
解説
佐藤 優(さとう・まさる)
1960年生まれ。作家。元外務省主任分析官。著書に『国家の罠—外務省のラスプーチンと呼ばれて』『自壊する帝国』『獄中記』ほか多数。
解説
筒井 泉(つつい・いずみ)
1957年生まれ。高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所教授。専門は素粒子論・量子基礎論。著書に『量子力学の反常識と素粒子の自由意志』。