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精選訳注 文選

精選訳注 文選

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
中国古典文学の集大成であり、中国文学の誕生とその進化を体現する、中国最古にして最大の詞華集「文選」(もんぜん)。南朝梁の昭明太子蕭統(しょうとう)が編集した、唐以前の詩文の精華となる美文集であり、模範文例集です。
中国では科挙の模範とされ、日本では万葉集や日本書紀に影響を与えるとともに、平安貴族の必読書となり、明治期までは文章の手本とされてきました(清少納言、吉田兼好、大田南畝、永井荷風ほか多数)。
本書では、全三十巻から王粲、曹植、劉邦、李陵、陸機、曹丕、諸葛孔明などの秀作を厳選し、中国の古典文学研究の第一人者による充実した解説とともに全容を一望します。

【本書「総説」より】
現在の日本語の中で用いられている「文章」の語は、詩歌に対する散文を意識させることが多いが、中国語のもとの意味は、韻文・散文をひっくるめたありとあらゆる種類の書きものということである。そしてこの「章」という字の原義も、やはり「あや」とか「かざり」とかにほかならない。だから「文」ないしは「文章」の語には、「美しい」という概念が生まれついてのもちまえとして備わっているといっても、決して言い過ぎではないのである。

【目次】

総説

文選の序


登楼の賦
洛神の賦
蕪城の賦
恨みの賦


大風歌
秋風の辞
蘇武に与う 三首(うち一首)
怨歌行
飲馬長城窟行
古詩十九首(うち五首)
短歌行
七哀詩 二首
従弟に贈る 三首(うち一首)
雑詩 二首(うち一首)
公讌
応氏を送る 二首(うち一首)
美女篇
雑詩 六首(うち一首)
詠懐詩 十七首(うち二首)
悼亡詩 三首
詠史 八首(うち三首)
洛に赴く道中の作 二首(うち一首)
雑詩 十首(うち一首)
五君詠(うち一首)
池上の楼に登る
石壁の精舎より湖中に還りて作る
江中の孤嶼に登る
詠史
東武吟
宣城に之かんとして新林浦を出で版橋に向かう
雑体詩 三十首(うち二首)
范安成に別るる詩

文章
出師の表
呉質に与うる書
典論論文
山巨源に与えて交わりを絶つ書
情事を陳ぶる表
北山移文


著者
興膳 宏(こうぜん・ひろし)
1936年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科中国語学・中国文学専攻博士課程を修了。文学博士。日本学士院会員。文化功労者。著書に、『中国の文学理論』『乱世を生きる詩人たち 六朝詩人論』『古典中国からの眺め』『中国名文選』『中国古典と現代』『杜甫 憂愁の詩人を超えて』『漢語日歴』『仏教漢語50話』『杜甫のユーモア ずっこけ孔子』『中国詩文の美学』など、訳書に、『荘子』『中国の伝統美学』など多数。

著者
川合 康三(かわい・こうぞう)
1948年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院博士課程中退。東北大学文学部、京都大学文学部、台湾大学招聘教授、ブランダイス大学招聘教授を歴任。文学博士。専攻は中国古典文学。著書に、『曹操 矛を横たえて詩を賦す』『杜甫』『桃源郷』『漢詩のレッスン』『生と死のことば 中国の名言を読む』『中国の詩学』など、訳書に、『李商隠詩選』『白楽天詩選』『新編 中国名詩選』『曹操・曹丕・曹植詩文選』など多数。

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