興亡の世界史 人類はどこへ行くのか
興亡の世界史 人類はどこへ行くのか
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
歴史を問うことは、現在を問うことである。大好評のシリーズ最終巻では、マクロな視点で世界の歴史を通観し、現代人が直面する問題へのヒントを探る。
急増する人口と資源、人類の移動・定住と海、宗教がもたらす対立と共生、世界史のなかの日本、そして、人類誕生の地・アフリカの現状。新たな世界史像を日本から発信することをめざして、文明の来し方とこれからを「人類史」の視座から多角的に論じる。
全21巻。講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版。
「文明」「帝国」の興亡を軸に歴史を読み直し、現在の世界を深く理解する、新視点による「現代人のための世界史」として大好評のシリーズ、いよいよ全21巻が完結する。
*[原本:『興亡の世界史20 人類はどこへ行くのか』講談社 2009年4月刊]
人類の誕生と拡散、人口の急増、数々の帝国と文明の興亡、多宗教・多民族の共生と対立。本巻では、シリーズ各巻で取り上げてきた個別の地域・時代を超えて、各界の論者がそれぞれの研究領域から人類の歴史を見直し、現代人が直面する問題に「歴史」はどんなヒントを与えるかを考える。各章の論点と論者は以下の通り。
【目次】
はじめに:新たな世界史像の必要性……シリーズ編集委員で学習院大名誉教授(西洋史)の福井憲彦氏。
第1章:世界史研究の現状とこれから……シリーズ編集委員で京大名誉教授(モンゴル時代史)の杉山正明氏。
第2章:人口からみた人類史……元国立環境研究所理事長の大塚柳太郎氏。
第3章:「海」からみた人類の移動と定住……地理学者で京大名誉教授の応地利明氏。
第4章:「宗教」は人類に何をもたらしたか……東大寺長老でイスラーム研究者の森本公誠氏。
第5章:人類誕生の地・アフリカの現状……京大教授(アフリカ地域研究)の松田素二氏。
第6章:世界史と日本……京大名誉教授(日本近世史)の朝尾直弘氏。
第7章:鼎談・繁栄の歴史から何を導き出すか……シリーズ編集委員の青柳正規氏(東大名誉教授・前文化庁長官)・陣内秀信氏(法大教授・都市史)に、ロナルド・トビ氏(イリノイ大学名誉教授・日本近世史)をまじえて語りあう。
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著者
福井 憲彦(ふくい・のりひこ)
1946年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程中退。学習院大学教授、同大学長を経て、現在、学習院大学名誉教授。著書に『世紀末とベル・エポックの文化』『時間と習俗の社会史』『ヨーロッパ近代の社会史』『歴史学入門』『アメリカとフランスの革命』(共著)など。本シリーズ編集委員。
著者
杉山 正明(すぎやま・まさあき)
1952年静岡県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。京都大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授。著書に『モンゴル帝国の興亡』(上下)、『遊牧民から見た世界史』『中国の歴史8 疾駆する草原の征服者』など。本シリーズ編集委員。
著者
大塚 柳太郎(おおつか・りゅうたろう)
1945年群馬県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科修士課程修了。理学博士。国立環境研究所理事長を経て、現在、一般財団法人自然環境研究センター理事長。東京大学名誉教授。著書に『熱帯林の世界2 トーテムのすむ森』『ヒトはこうして増えてきた』編著に『講座地球に生きる3 資源への文化適応』『生活世界からみる新たな人間─環境系』共著に『地球人口100億の世紀』『人類生態学』など。
著者
応地 利明(おうじ・としあき)
1938年大阪市生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程退学。文学博士。京都大学名誉教授。著書に『西南アジアの農業と農村』(共著)、『日本の文様21 五穀・果実』(共著)、『絵地図の世界像』『南アジアを知る事典』(共編)、『「世界地図」の誕生』『都城の系譜』『トンブクトゥ』など。
著者
森本 公誠(もりもと・こうせい)
1934年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。華厳宗管長・東大寺別当を経て、現在、東大寺長老。著書に『初期イスラム時代エジプト税制史の研究』『人類の知的遺産22 イブン= ハルドゥーン』『世界に開け華厳の花』『東大寺のなりたち』『聖武天皇—責めはわれ一人にあり』など。訳書にイブン= ハルドゥーン『歴史序説』(全4冊)、タヌーヒー『イスラム帝国夜話』(上下)。
著者
松田 素二(まつだ・もとじ)
1955年広島県生まれ。京都大学文学部卒業。ナイロビ大学大学院修士課程を経て、京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書に『呪医の末裔』『抵抗する都市』『都市を飼い慣らす』『日常人類学宣言!』『新書アフリカ史』(共編著)など。
著
朝尾 直弘(あさお・なおひろ)
1931年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。京都大学名誉教授。文化功労者。著書に『日本の歴史17 鎖国』『日本近世史の自立』『大系日本の歴史8 天下一統』『日本の近世』(編著)、『将軍権力の創出』『都市と近世社会を考える』『朝尾直弘著作集』(全8巻)など。
著者
青柳 正規(あおやぎ・まさのり)
1944年大連生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業。同大学院入学。文学博士。東京大学教授、国立西洋美術館館長、文化庁長官などを経て、現在、日本学士院会員、東京大学名誉教授、山梨県立美術館館長。著書に『古代都市ローマ』『皇帝たちの都ローマ』『逸楽と飽食の古代ローマ』『文化立国論』など。本シリーズ編集委員。
著者
陣内 秀信(じんない・ひでのぶ)
1947年福岡県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。工学博士。法政大学デザイン工学部建築学科教授を経て、現在、法政大学特任教授。著書に『東京の空間人類学』『ヴェネツィア』『南イタリアへ!』『地中海世界の都市と住居』など。本シリーズ編集委員。
著者
ロナルド・トビ
Ronald Toby 1942年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。コロンビア大学文学部博士課程修了。文学博士。コロンビア大学、東京大学教授などを経て、現在、イリノイ大学名誉教授。著書に『近世日本の国家形成と外交』(速見融ほか訳)、『日韓中の交流』(共著)、『環流する文化と美』(共編著)、『日本の歴史9 「鎖国」という外交』など。