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英帝国衰亡の一断面

英帝国衰亡の一断面

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本商品は「旧ISBN:9784423710463」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1996年

グラッドストーンやイーデンなどが行なった、スエズ運河をめぐる外交政策に焦点をあてて描く英帝国衰亡史。

【内容紹介】
19世紀後半〜第2次大戦までの英帝国の興隆期、インド独立による帝国崩壊の開始、そして冷戦後の米国への覇権の移行までの英国史。
17世紀以降、版図を広げた大英帝国は、北アメリカ、西インド諸島、カナダ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、その最隆盛時には世界の4分の1を支配した。第二次大戦以後、巨大な大英帝国がその多くの植民地を失った過程と原因を探る。

【目次】
はしがき
第一部 「英帝国への道」の生成と発展 一八六九年〜一九三六年
 I イギリスとスエズ運河
 II ディズレーリとスエズ運河会社の株式取得
 III ディズレーリと『キプロス協定』
 IV グラッドストーンとエジプトの民族主義
 V グラッドストーンとエジプト占領
 VI ソールズベリ候と『ウォルフ協定』
 VIIカーゾン伯と『ミルナー・ザグルール協定』
 VIII カーゾン伯とエジプトの独立
 IX オースティン・チェンバレンとアレンビー卿
 X オースティン・チェンバレンとロイド卿
 XI 労働党内閣とエジプト
 XII 一九三六年の『英埃同盟条約』
第二部 英帝国の威信の低下 一九四五年〜一九四七年
 I 英帝国意識の低落と総選挙(一九四五年)
 一 チャーチルの決断
 二 保守党の有権者把握
 三 労働党の有権者把握
 むすび
 II 英資本主義の衰退と政治 一九四七年の危機
 一 危機のリハーサル
 一 『武器貸与法』の停止
 二 『英米金融協定』
 二 外交政策の危機
 一 労働党左派の叛乱
 二 叛乱の鎮圧
 三 政治危機
 一 国際収支の悪化
 二 内閣の改造
 むすび
第三部 「英帝国への道」の消滅 一九四六年〜一九五六年
 I アトリー内閣とスエズ運河、キプロス
 II 外相イーデンと「場」の攪乱
 III イーデン内閣の「同一化」の喪失
あとがき
参考文献
人名索引・事項索引


著者
坂井 秀夫(サカイ ヒデオ)
1924〜2008年。関西学院大学教授、専修大学教授。東京大学法学部卒業。専門は、近代ヨーロッパ政治外交史。著書に『イギリス・インド統治終焉史』『興隆期のパクス・ブリタニカ』『現代イギリス政治外交論』『英帝国滅亡の一断面』『戦後イギリス労働党政治の一素描』などがある。

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