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訳注『名公書判清明集』戸婚門

訳注『名公書判清明集』戸婚門

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本商品は「旧ISBN:9784423740903」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2006/03/01

13世紀(南宋末)に編纂された『名公書判清明集』は現存する中国最古の判決集で明刊本は全十四卷よりなり、そのうち土地取引や婚姻継子をめぐる問題など民事的紛争を扱った戸婚門は六巻を占める。本書は難解と評される『清明集』を、文字に現れない法意識や歴史的背景を推定しつつ、用語を平易に解説し、事実関係を解明した決定版。読者は、欲望と道理、権勢と正義、人情と法律などの対比や判者の紛糾を解決する技法と手腕を通じて、中国に固有の価値観と現代の日本社会にも通ずる問題をそこに見出すことができるであろう。巻末には版本四種の対照表を付録する。

『名公書判清明集』は、南宋の朱熹、真徳秀、呉潜、徐清叟、王伯大、蔡抗など、28人の名公と呼ばれた地方の行政官の訴訟処理の判例集で、12〜13世紀の中国の法を知るための最重要史料を読み解く。

【目次より】
書判目次
凡例
解説
第一部 取引法篇
取引法について
名公書判清明集巻之四 戸婚門
名公書判清明集巻之五 戸婚門
名公書判清明集巻之六 戸婚門
名公書判清明集巻之九 戸婚門(前半部)
第二部 家族法篇
家族法について
名公書判清明集巻之七 戸婚門
名公書判清明集巻之八 戸婚門
名公書判清明集巻之九 戸婚門(後半部)
版本対照表
あとがき


著者
高橋 芳郎(タカハシ ヨシロウ)
1949〜2009年。中国史学者。北海道大学教授。東北大学文学部東洋史学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退。文学博士。
著書に、『宋-清身分法の研究』『宋代中国の法制と社会』『訳注『名公書判清明集』戸婚門 南宋代の民事的紛争と判決』『名公書判清明集 官吏門・賦役門・文事門 訳注』『黄勉斎と劉後村 南宋判語の訳注と講義』『伝統中国判牘資料目録』(共編)などがある。

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