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資本主義の本質について イノベーションと余剰経済

資本主義の本質について イノベーションと余剰経済

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
〔それでも、究極的に資本主義は受け入れなければならないシステムなのである。〕

冷戦下ハンガリーにあって社会主義経済の非効率性を明晰に論じ、その後は新古典派経済学に痛烈な批判のメスを入れたコルナイ・ヤーノシュが、
世界経済危機を経験した世界に向けて、満を持して問うた「システム・パラダイム」に焦点を当てる圧倒的論考!
資本主義と社会主義の境界が再び問い直される今こそ読まれるべき、「異端派」の巨峰が遺したメッセージ! 

【本書「日本語版への序文」より】
「私は資本主義を「良い社会」だとは思っていない。多くの点で「悪い」と思っているが、それはちょうどチャーチルの民主主義にかんする見方と同じである。つまり、私は資本主義を、あらゆる実現可能な選択肢のなかでもっとも悪くはないものと見なしているのだ。より重要なことに、私は資本主義を、実際に行われた唯一の選択肢である社会主義よりもずっと良いと判断している。」

【目次】
 日本語版への序文
 英語版への序文
第I部 イノベーションとは何か
 第1章 はじめに
 第2章 資本主義、社会主義、技術進歩
 第3章 技術進歩の転換と加速
 第4章 人は歴史的事実をどう受けとめるか
 第5章 おわりに
第II部 不足経済と余剰経済
 第1章 はじめに
 第2章 財とサービスの市場—余剰の再生産メカニズム
 第3章 財とサービスの市場—概念装置と測定手法
 第4章 労働市場—余剰再生産のためのメカニズム
 第5章 実証的な説明と因果分析
 第6章 余剰経済の効果とその評価
 第7章 一般的図式からの応用
 第8章 おわりに
補論1 自由、平等、博愛—社会主義体制崩壊以後の変化の考察
補論2 一人の東欧知識人の目に映るマルクス
 訳者あとがき
 参考文献
 索引
 訳者略歴

*本書の原本は、2016年にNTT出版より刊行されました。文庫化にあたり訳文を改訂しました。


著者
コルナイ ヤーノシュ(コルナイ ヤーノシュ)
1928年、ブダペストのユダヤ人家庭に生まれる。ハンガリー共産党に入党し『自由な人民』紙経済部記者として活動後、ハンガリー科学アカデミー付属経済研究所に移る。その後、ハーバード大学教授、ハンガリー国立銀行理事などを歴任。2021年逝去。著書に、『反均衡の経済学」『「不足」の政治経済学』『コルナイ・ヤーノシュ自伝』などがある。

訳者
溝端 佐登史(みぞばた・さとし)
京都大学名誉教授、立命館大学客員教授、日本学術会議会員。1987年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。博士(経済学)。著書に『ロシア経済・経営システム研究 ソ連邦・ロシア企業・産業分析』(法律文化社)、編著書に『国家主導資本主義の経済学』(文眞堂) など。The Journal of Comparative Economic Studies, Society andEconomy, Annals of Public and Cooperative Economics, Economic Systems などに論文を多数発表。

訳者
堀林 巧(ほりばやし・たくみ)
金沢大学名誉教授。1981年大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程退学。博士(経済学)。著書に『中東欧の資本主義と福祉システム ポスト社会主義からどこへ』(旬報社)、『自由市場資本主義の再形成と動揺 現代比較社会経済分析』(世界思想社)など。The Journal of Comparative Economic Studies、『比較経済体制研究』、『ロシア・東欧研究』、『海外社会保障研究』などに論文を多数発表。2018年1月他界。

訳者
林 裕明(はやし・ひろあき)
立命館大学経済学部教授。2001年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。博士(経済学)。著書に『ロシア社会の体制転換│階層構造の変化に着目して』(国際書院)、論文に “State Capitalism in Russia,” in Mike Wright et al. eds, The Oxford Handbook of State Capitalism and the Firm, Oxford University Press, 2022, “Market transition without an accompanying industrial revolution: A reexamination,” Annals of Corporate Governance, Vol. 4, No. 3, 2019(ともに共著)など。

訳者
里上 三保子(さとがみ・みほこ)
創価大学経営学部准教授。2014年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。博士(経済学)。論文に “Changes in the Female Labour Market in German New Lander,”The Journal of Comparative Economic Studies, Vol.6, 2011、「ドイツ統一コストの再検討 旧東独地域における社会的コストの観点から」『ロシア・東欧研究』47 号など。

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