近世日本国民史 維新への胎動(上)寺田屋事件
近世日本国民史 維新への胎動(上)寺田屋事件
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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統一フォーマットになります。
【内容紹介】
文久元年五月、長藩長井雅楽は航海遠略を公武合体の楔子とすべき旨趣の口上書を朝廷に提出、朝幕間を周旋するも同二年正月十五日、坂下門外に於て閣老安藤対馬守が水戸浪士らに要撃される事件出来で頓挫。
天下の大勢は長井流の公武合体策の実現すべからざるを見、薩藩島津久光は大兵を率いて上洛、朝主幕従公武合体を主唱、同年四月二十三日、尊攘派有馬新七ら薩藩士同士の乱闘、寺田屋事件起る。
【目次】
第1章 丙辰丸(へいしんまる)盟約
1 桜田事件後形勢ようやく一変す
2 水長両藩士の会盟(かいめい)(1)
3 水長両藩士の会盟(かいめい)(2) ほか
第2章 盟約後水長両藩士の交渉
1 東西相応ずるの謀(はかりごと)
2 水藩有志より長藩有志への書簡(1)
3 水藩有志より長藩有志への書簡(2) ほか
第3章 大橋訥庵(とつあん)らの運動
1 水戸有志と宇都宮有志
2 大橋訥庵の意見書(1)
3 大橋訥庵の意見書(2) ほか
第4章 坂下門外の事変
1 大橋の態度定まる
2 大橋訥庵の下獄(げごく)
3 坂下門外の一挙 ほか
第5章 清河八郎の運動
1 文久年間の新現象
2 清河八郎(1)
3 清河八郎(2) ほか
第6章 京都における長井雅樂(うた)の運動
1 密使、萩に至る
2 吉田松陰と長井雅樂
3 長井雅樂、公武合体運動の開始 ほか
第7章 江戸における長井雅樂の運動
1 長井の江戸遊説
2 長井の周旋、藩主の東勤(とうきん)
3 周布政之助(すふまさのすけ)の心境一変 ほか
第8章 薩藩の運動開始
1 島津齊彬(なりあきら)以後の薩摩
2 精忠組の擡頭(たいとう)
3 島津久光上京以前の準備 ほか
第9章 大久保一藏の京都奔走
1 大久保一藏上京の使命(1)
2 大久保一藏上京の使命(2)
3 大久保一藏上京の使命(3) ほか
第10章 薩州精忠組左翼の運動
1 薩摩における有馬新七
2 精忠組極左翼の計企
3 柴山・橋口の有馬・田中に与えたる書簡(1) ほか
第11章 薩長藩士の交渉
1 島津の上京に対する長藩の策動(1)
2 島津の上京に対する長藩の策動(2)
3 山田亦介(またすけ)と西郷・村田との会見 ほか
第12章 薩藩の西郷隆盛起用
1 西郷隆盛の召還
2 召還後の西郷隆盛
3 西郷の島津久光上京に
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著者
徳富蘇峰(とくとみ・そほう)
1863年、熊本県生まれ。名は猪一郎。熊本洋学校に学び、同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20(1887)年、民友社を設立、『国民之友』『国民新聞』を発行。貴族院議員を経て、評論家、歴史家。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18(1943)年、文化勲章受章。昭和32(1957)年逝去。主著に『将来之日本』『大正の青年と帝国の前途』『静思余禄』などがある。
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