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近代イギリス政治外交史 III スタンリ・ボールドウインを中心として

近代イギリス政治外交史 III スタンリ・ボールドウインを中心として

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スタンリ・ボールドウィンは、1923~1937年まで三期にわたって、保守党党首として、イギリスの首相を務めた。1924年には、イギリスの内政で100万人の失業者が出る危機的状況になり、労働党のマクドナルド内閣に政権を奪われた。しかし同年11月に労働党とソ連との関係を暴き、第二次ボールドウィン内閣を組閣した。
「イメージ論的行動論」という政治学的手法を用いて、1917年から1937年までの間、イギリスで支持指導を行い、従来「不可思議な人物」「怠惰な無為無策の政治家」といわれた首相スタンリ・ボールドウィンを再評価し、そのイメージのと行動の連関を通して、イギリスの内政と外交の動向を描く。

【目次】
プロローグ ボールドウィンの保守主義体制像
第一部 対内政策
第一章 保守党の独立
 一 「カールトン・クラブ」での叛乱の背景
 二 叛乱
第二章 失業対策
 一 ボールドウィンのパーソナリティ
 二 関税改革選挙
第三章 対労働党政策
 一 労働党のイメージ
 二 一九二四年の総選挙
第四章 対労働組合政策
 一 二つの労働組合員像
 二 一九二六年のゼネストの背景
 三 ゼネストの勃発
 四 TUCの把握
第五章 保守主義体制像の動揺
 一 一九二九年の総選挙
 二 恐慌の襲来
 三 マクドナルド挙国内閣の成立
 四 保守主義体制像の一部修正
第二部 対外政策
第六章 帝国政策
 一 帝国内特恵関税制度の樹立
 二 余波
第七章 インド政策
 一 インド像の修正
 二 「インド法」の成立
第八章 防衛問題
 一 軍縮から軍事力均衡
 二 満州事変と上海事変
 三 イースト・フラムの補欠選挙
第九章 対日政策
 一 英米会談
 二 日英会談
第十章 対独政策
 一 空軍力の均衡
 二 ヒトラー、サイモン、イーデン会談
第十一章 対伊政策
 一 エティオピア戦争の勃発
 二 集団安全保障と再軍備
 三 一九三五年の総選挙
 四 「ホー・ラヴァル案」
第十二章 対独宥和政策
 一 ナチス・ドイツによるラインラント占領
 二 ヒトラー像
エピローグ エドワード八世の退位
あとがき
事項索引 人名索引


著者
坂井 秀夫(さかい ひでお)
1924〜2008年。政治史学者。関西学院大学教授、専修大学教授。東京大学法学部卒業。専門は、近代ヨーロッパ政治外交史。著書に『イギリス・インド統治終焉史』『興隆期のパクス・ブリタニカ』『現代イギリス政治外交論』『英帝国滅亡の一断面』『戦後イギリス労働党政治の一素描』などがある。

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