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近代日本思想の肖像

近代日本思想の肖像

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。

【内容紹介】
吉本隆明、柄谷行人、廣松渉、丸山眞男……
夏目漱石、宮沢賢治、三島由紀夫、村上春樹……
彼らの思想が交錯するところに日本の近代を見通す快著!!

日本の近代史においては、文学者や文芸批評家が、思想の中心的な担い手となってきた。もちろん、広く影響力をもった哲学者もいるが、近代日本思想の影響力の中心につねに文学があったのは、なぜなのか。吉本隆明、柄谷行人、三島由紀夫、丸山眞男、埴谷雄高など、文学と哲学が交錯する地点でその思想の特質を再検証する、注目の社会学者の力作論考。

※本書は、2005年、紀伊國屋書店より刊行された『思想のケミストリー』に、『<不気味なもの>の政治学』(新書館、2000年)所収論文二編を追加し、改題し、再編集したものです。

【目次】
まえがきに代えて 哲学と文学を横断すること
1
<ポストモダニスト>吉本隆明
柄谷行人、予言の呪縛
原罪論——廣松渉とともに
掙扎の無思想——竹内好のナショナリズム
丸山眞男ファシズム論のネガ
トカトントンをふりはらう——丸山眞男と太宰治
2
明治の精神と心の自律性——漱石『こゝろ』講義
啄木を通した9・11以降——「時代閉塞」とは何か
ブルカニロ博士の消滅——賢治・大乗仏教・ファシズム
三島由紀夫、転生の破綻——『金閣寺』と『豊饒の海』
男はなぜ幼子を抱いたのか——埴谷雄高『死霊』論
村上春樹『アンダーグラウンド』は何を見ようとしたのか
世界を見る眼——村上春樹『アフターダーク』を読む
3
巫女の視点に立つこと
まれびと考——折口信夫『死者の書』から
原本あとがき


著者
大澤 真幸(おおさわ まさち)
1958年生まれ。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。日本を代表する社会学者の一人。著書に、『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞)、『行為の代数学』『身体の比較社会学』『量子の社会哲学』『近代日本のナショナリズム』など多数。個人思想誌「THINKING O』主宰。

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