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道徳感情論

道徳感情論

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
『国富論』より重要なスミスの名著が、読みやすい訳文で登場!
調和ある社会の原動力とは何か?
鋭い観察眼・深い洞察力と圧倒的な例証により、個人の心理と社会の関係を解明した傑作!
近代社会の原理を知るための必読書が読み易い新訳で登場! 

アダム・スミスの二大著作の一冊が『道徳感情論』(1759)です。
本書こそが主著で、『国富論』はその副産物だったのです。個人とは「共感」能力を持ち、様々な「激情」を持っています。利己的であったり、社会的であったり、憤ったり、感謝したりします。スミスはこういった個人の心に「義務」「道徳」を確立して、新しい社会と人間のあり方を探りました。

調和ある社会構成の根幹に、個人の自己愛・自己利益の追求に加えて、「共感」を据えた。そして社会では、適合的な行為が是認され、非適合的な行為が否認されることにより、規則が誕生する。人間が社会的に是認された行為規範を遵守する努力によって、徳のある社会が実現するのだ。最高の啓蒙思想家が、生涯をかけて著した不朽の社会論は今なお光を放つ。

「道徳の原動力について論じる場合、考察されるべき問題は二つある。第一に、徳はどこに存在するのか? すなわち、優れていて、賞賛に値する特徴となる、気分の調子や行為の傾向とは、いったいどのようなものか? そして第二に、それが何であろうと、このような特徴が我々に推奨されるのは、心のなかにあるどのような能力や機能によってであるか? 言い換えるなら、心が、ある傾向の行為を他のものよりも好み、一方を正しいと呼び、他方を間違いと呼ぶことになってしまうのはどうしてであり、またどのような手段によるのか?」(本文[VII. i.2]より)

【目次】
第一部 行為の適合性(プロプライエティ)について〔三篇構成〕
 第一篇 適合性という感覚について
 第二篇 適合性と両立するさまざまな激情(パッション)の程度について
 第三篇 行為の適合性をめぐる人間の判断に及ぼす幸運と不運の影響について──すなわち、後者よりも前者の状態にあるほうが、はるかに人間の是認を得やすくなる理由は何か
第二部 功績(メリット)と欠陥(デメリット)について、すなわち、報奨と罰の対象について〔三篇構成〕
 第一篇 功績と欠陥という感覚(センス)について
 第二篇 正義と善行(ベネフィセンス)について
 第三篇 運(フォーチュン)が人間の感情に及ぼす影響について──行為の功績と欠陥を中心に
第三部 我々自身の感情と行為に関する我々の判断の基礎、および義務感について
第四部 是認という感情に対して効用がもつ効果について〔一篇構成〕
第五部 道徳的な是認や否認という感情に対する慣習や流行の影響について〔一篇構成〕
第六部 美徳(ヴァーチュー)の特徴について〔三篇構成〕
 第一篇 本人自身の幸福に影響するかぎりでの個人の特徴について、すなわち賢明(プルーデンス)さについて
 第二篇 他人の幸福に影響を及ぼしうるかぎりで見た個人の特徴について
 第三篇 自制心について
第七部 道徳哲学の体系について〔四篇構成〕
 第一篇 道徳感情の理論において検討されるべき問題について
 第二篇 徳(ヴァーチュー)の性質について与えられてきたさまざまな説明について
 第三篇 是認の原動力をめぐって形成されてきたさまざまな体系について
 第四篇 道徳性に関する実践的規則をさまざまな著者が取り扱った方法について
 附論 言語の最初の形成、および本源的ならびに複合的な言語のさまざまな特質に関する考察
    言語の最初の形成に関する考察


著者
アダム・スミス
1723‐1790。英国の経済学者・道徳哲学者 。

訳者
高哲男(たか・てつお)
1947年生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。現在、九州産業大学大学院教授、九州大学名誉教授。博士(経済学)。

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