雇用と物価の経済理論
雇用と物価の経済理論
本商品は「旧ISBN:9784423850374」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1978/11/15
【内容紹介】
雇用と物価はどのような関係にあるのか? ケインズ理論を中心に、インフレーション、国民所得、経済成長、産業連関分析などから分析する。マクロ経済学の必読書。
【目次より】
はしがき
序章 予備的考察
1 国民所得の循環的構造 〜 3 問題の所在と本書での展開
第 I 部 雇用・分配・インフレーション
第1章 ケインズ理論と企業者の供給態度
1 問題の所在 〜 4 企業者の供給態度と貯蓄・投資均等との関連 5 ケインズの「古典派」批判と『一般理論』の課題
第2章 ケインズ的分配論の展開
1 問題の所在 2 ケインズ体系における分配率決定 〜 4 二部門モデル 生産物の相対価格の役割
第3章 不完全雇用均衡の成立と価格メカニズム
1 硬直的貨幣賃金率のケース 2 伸縮的貨幣賃金率のケース 「準均衡」の存在と安定性
第4章 ケインズ理論とコスト・インフレーション 失業とインフレーション
1 問題の所在 2 第二次大戦後の世界のインフレ体質 3 完全雇用と物価上昇のジレンマ 貨幣賃金変動の三段階 〜 6 所得政策の理論的基礎
第5章 インフレーションに関する三つの補論
1 生産性上昇率格差インフレ説と輸入インフレ論 2 フィリプス曲線とフリードマンの議論 3 1960〜71年の日本の物価動向とその背景
第6章 ハロッド、新古典派、カルドアの経済成長理論 完全雇用均衡成長の可能性をめぐって
1 ハロッドとドーマーの成長理論 〜 3 カルドア成長理論 4 結び
第7章 フィリプス曲線を含む不均衡成長モデル
1 問題の所在 2 技術進歩のない場合 3 技術進歩の存在する場合 4 結びに代えて
第 II 部 産業連関と外国貿易
第8章 国民所得循環の産業連関分析
1 問題の所在 2 前提 〜 4 家計部門の内生化と乗数的波及過程 5 結び
第9章 産業連関分析による外国貿易乗数論の展開
1 問題の所在 2 貿易乗数論における原材料輸入の取り扱い方の欠陥 3 前提とモデ 〜 5 国民所得に関する産業統合条件の経済的意味 6 競争輸入の存在する場合
第10章 国民所得分析と産業統合の条件
1 問題の所在 2 ケインズの立場 〜 4 産業連関分析における統合条件との関係 5 結び
第11章 産業連関分析における輸入の取り扱い
1 問題の所在 2 輸入の取り扱いに関する私見の要約 3 わが国の連関表における輸入の取り扱い方法の変遷とその意義
残された課題
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著者
安井 修二(ヤスイ シュウジ)
経済学者。尾道市立大学名誉教授。松山大学商経学部卒業、神戸大学経済学研究科修了(経済学博士)。
著書に、『マクロ経済学の基礎』(共編)『日本のインフレーション その性格と原因を探る』(共著)『雇用と物価の経済理論』などがある。