韓非子 全現代語訳
韓非子 全現代語訳
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
鋭い人間洞察が時を超えて突き刺さる、不滅の君主論!
人間は利のために動く。君臣の間に愛はない。
徹底した現実主義的人間観に基づく実践的君主論にして、春秋戦国の乱世下に法家が磨き上げた統治思想の極致。
「矛盾」「守株」など秀逸な譬えを交える軽妙さ、
理想的統治を語る峻厳さ、
儒家への鋭い批判、
そして不合理な現実政治への悲憤—
抑揚に富んだ語り口を生き生きと伝える碩学の名訳で、全文を読む。
◇本書「解説」より◇
人間性一般についての洞察の鋭さ、権力の場における人間関係の分析の綿密さ、独裁国家という枠内でではあるが、君主の心術探究の深刻さ、という点ではいずれも韓非のほうがマキャベリより一段と精彩があり、ルネサンス期のマキャベリと比べても、不思議に古くないのである。韓非の眼がその時の瑣々たる政治現象をつきぬけて、人間の本質に迫っている故であろう。
*本書は1969年刊行の筑摩叢書版にもとづく、1996年に刊行されたちくま学芸文庫版『韓非子』(上下巻)を原本とするものです。
【本書の内容】
[第一巻] 初見秦/存韓/難言/愛臣/主道
[第二巻] 有度/二柄/揚権/八姦
[第三巻] 十過
[第四巻] 孤憤/説難/和氏/姦劫弑臣
[第五巻] 亡徴/三守/備内/南面/飾邪
[第六巻] 解老
[第七巻] 喩老/説林上
[第八巻] 説林下/観行/安危/守道/用人/功名/大体
[第九巻] 内儲説上七術
[第十巻] 内儲説下六微
[第十一巻] 外儲説左上
[第十二巻] 外儲説左下
[第十三巻] 外儲説右上
[第十四巻] 外儲説右下
[第十五巻] 難一/難二
[第十六巻] 難三/難四
[第十七巻] 難勢/問弁/問田/定法/説疑/詭使
[第十八巻] 六反/八説/八経
[第十九巻] 五蠹/顕学
[第二十巻] 忠孝/人主/飭令/心度/制分
解説・年表・地図
*本書は1969年に刊行された筑摩叢書をもととして1996年にちくま学芸文庫より刊行された、『韓非子』(上下巻)を原本とするものです。
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訳注者
本田済(ほんだ・わたる)
1920-2009。三重県伊勢生まれ、京都府宇治出身。京都帝国大学文学部支那哲学史科卒業。高槻高等学校教諭、大阪市立大学文学部教授、梅花女子大学教授、同大学年学長を歴任。大阪市立大学名誉教授。文学博士。専攻は、中国哲学。主な著作に、『易学』『人類の知的遺産 墨子』「易経の思想史的研究」などがある。