高橋誠一郎経済学史著作集2:重商主義経済学説研究
高橋誠一郎経済学史著作集2:重商主義経済学説研究
本商品は「旧ISBN:9784423850725」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1993年
叢書・シリーズ名:高橋誠一郎経済学史著作集 2
早すぎた自由主義として重商主義を捉え、相対立する諸要素や階級的利害を丹念に分析、その多様な姿を見事に描いた研究史上記念碑的業績。
経済学者、教育者、政治家であった著者の「経済学史」の論集。全四巻の第二巻は、著者が専門とした重商主義経済学を検証する。
【目次】
序
緒言
第一編 貿易論
第一章 ブリオニズムとマーカンチリズム
第二章 特殊貿易平衡論と一般貿易平衡論
第三章 貿易平衡論の倒壊
第二編 貨幣及び価格学説
第一章 第十六世紀の貨幣論
第二章 第十七世紀の効用価値説と労働価値説
第三章 英国に於ける貨幣改鋳によりて喚起せられたる貨幣論争
第四章 貨幣定量説
第五章 土地証券貨幣論及び費用価値学説の発展
第三編 利子論
第一章 中世的徴利禁止意見よりの解放
第二章 利率法定論争
第三章 所謂「自由貿易論者」の利子学説
第四章 自然利率論
第四編 人口学説
第一章 人口過多の危惧と人口減退の恐怖
第三章 国富と人口
第四章 人口対食料及び職業の問題
第五編 労働及び賃銀論
第一章 近世初期の失業問題
第二章 授産所の設立による貧民の就業
第三章 会社組織を以ってする労働搾取案
第四章 労働強制権
第五章 生存費賃銀説
第六編 社会思想
第一章 農民一揆
第二章 「ユートピア」
第三章 構囲の問題
第四章 「新アトランチス」「日の国」及びディッガア運動
第五章 「レヴァイアサン」と「オセアナ」
第六章 私有財産是認論
第七編 政治算術と倫理哲学
第一章 政治算術
など
第二章 実証的経済論の一典型
第三章 倫理哲学
解題 (飯田裕康)
索引
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著者
高橋 誠一郎(タカハシ セイイチロウ)
1884〜1982年。慶應義塾大学政治学科卒業。経済学者、教育者、政治家、慶應義塾大学名誉博士。日本藝術院院長、帝国学士院会員、日本舞踊協会会長、国立劇場会長、東京国立博物館長、文部大臣等を歴任。経済の専門は、アダム・スミス以前の重商主義経済学説。
著書に、『高橋誠一郎コレクション・浮世絵』〈全七巻〉『回想九十年』『春日随想』『春信』『浮世絵随想』『江戸の浮世絵師』『新浮世絵二百五十年』『浮世絵と経済学』『経済学、わが師わが友』『正統派経済学説研究』(共著)『続経済思想史随筆』『浮世絵講話』『西洋経済学史』『経済学史略』『西洋経済古書漫筆』『古版西洋経済書解題』『改訂重商主義経済学説研究』『経済思想史随筆』『浮世絵二百五十年』『経済学史(上)』『経済原論』『アリストテレース』『経済学史』(共著)『福澤先生伝』『重商主義経済学説研究』『経済学史』『経済学前史』『経済学史研究』などがある。