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善悪は実在するか アフォーダンスの倫理学
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「主観」の呪縛から倫理を解放する試み! 哲学と心理学に革命をもたらしたアフォーダンス理論。その知見をもとに「意味や価値、善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめ直す。
環境の中の存在という視点をもって、近代以降の哲学、心理学で主流をなしてきた認識論と存在論に再考を促すほどの大きなインパクトを与えたアフォーダンス理論。その革新性は、価値や意味を主観の中の観念のようなものから、環境に実在するものとして捉えなおすという、大きな転回を倫理学に引き起こすものでもあった。「善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめなおす試みが、いまここに始まる!
【目次】
序論 個別の存在を肯定する哲学へ
私たちはカクテルについて語ることができるか/世界から切り離された主観/「郵便ポスト」は実在しない?/主観主義とプラトン主義の結託/近代における法的なものの優位/ほか
第一章 アフォーダンス──実在する価値と意味
カクテルを語る心理学/アフォーダンスという「環境の特性」/アフォーダンスの特徴/アフォーダンスと出来事/出来事の知覚、出来事の存在論/ほか
第二章 生命の規範と社会の規範 53
事実と価値は本当に別のものか?/個人の欲求と規範の対立/生命は規範を含んでいる/平均と異常/正常と病理/社会的規範という紛い物/社会は生物に似ていない/逸脱と異常に敏感な社会/ルールに従っていること/なぜルールが規範になるのか/規範が問題になるとき/法の不条理な特徴/本当の問題
第三章 道徳的価値の実在性
道徳の相対主義/主観主義の問題点/道徳の実在論と反実在論/主観とは誰の主観のことなのか?/道徳の問題となる行為の特徴/誰かの行為が、誰かに影響を与えること/出来事と行為の実在/ほか
第四章 道徳の規範性はどこからくるのか
共感と道徳の認知科学/他人を理解することの身体性/入り組み合った私と他者/ギブソンの社会─道徳心理学/学習理論による説明の矛盾/「~すべし」はいかにして成り立つか/動物の道徳性──利他行動と互酬性/原初的な正義のかたち/呼びかけと応答の互酬/なぜ「人」を殺してはならないのか/ほか
第五章 法化されない道徳と「直接の共同体」
法的倫理の陥穽と徳倫理学/ケアの倫理学/ケアにおける人間関係/具体的な他者/サド侯爵の共和国/田山花袋に見る利己主義の限界/「直接の共同体」の可能性/犯罪被害者たちの不満/ほか
註
あとがき
索引
■
著者
河野 哲也(コウノ テツヤ)
1963年生まれ。立教大学文学部教育学科教授。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程哲学専攻修了。博士(哲学)。
著書に、『エコロジカルな心の哲学』『環境に拡がる心』『メルロ=ポンティの意味論』『〈心〉はからだの外にある』など多数。
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「主観」の呪縛から倫理を解放する試み! 哲学と心理学に革命をもたらしたアフォーダンス理論。その知見をもとに「意味や価値、善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめ直す。
環境の中の存在という視点をもって、近代以降の哲学、心理学で主流をなしてきた認識論と存在論に再考を促すほどの大きなインパクトを与えたアフォーダンス理論。その革新性は、価値や意味を主観の中の観念のようなものから、環境に実在するものとして捉えなおすという、大きな転回を倫理学に引き起こすものでもあった。「善悪は主観的なもの」という現代の常識を乗り越え、道徳の根源を見つめなおす試みが、いまここに始まる!
【目次】
序論 個別の存在を肯定する哲学へ
私たちはカクテルについて語ることができるか/世界から切り離された主観/「郵便ポスト」は実在しない?/主観主義とプラトン主義の結託/近代における法的なものの優位/ほか
第一章 アフォーダンス──実在する価値と意味
カクテルを語る心理学/アフォーダンスという「環境の特性」/アフォーダンスの特徴/アフォーダンスと出来事/出来事の知覚、出来事の存在論/ほか
第二章 生命の規範と社会の規範 53
事実と価値は本当に別のものか?/個人の欲求と規範の対立/生命は規範を含んでいる/平均と異常/正常と病理/社会的規範という紛い物/社会は生物に似ていない/逸脱と異常に敏感な社会/ルールに従っていること/なぜルールが規範になるのか/規範が問題になるとき/法の不条理な特徴/本当の問題
第三章 道徳的価値の実在性
道徳の相対主義/主観主義の問題点/道徳の実在論と反実在論/主観とは誰の主観のことなのか?/道徳の問題となる行為の特徴/誰かの行為が、誰かに影響を与えること/出来事と行為の実在/ほか
第四章 道徳の規範性はどこからくるのか
共感と道徳の認知科学/他人を理解することの身体性/入り組み合った私と他者/ギブソンの社会─道徳心理学/学習理論による説明の矛盾/「~すべし」はいかにして成り立つか/動物の道徳性──利他行動と互酬性/原初的な正義のかたち/呼びかけと応答の互酬/なぜ「人」を殺してはならないのか/ほか
第五章 法化されない道徳と「直接の共同体」
法的倫理の陥穽と徳倫理学/ケアの倫理学/ケアにおける人間関係/具体的な他者/サド侯爵の共和国/田山花袋に見る利己主義の限界/「直接の共同体」の可能性/犯罪被害者たちの不満/ほか
註
あとがき
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■
著者
河野 哲也(コウノ テツヤ)
1963年生まれ。立教大学文学部教育学科教授。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程哲学専攻修了。博士(哲学)。
著書に、『エコロジカルな心の哲学』『環境に拡がる心』『メルロ=ポンティの意味論』『〈心〉はからだの外にある』など多数。
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