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穢れと神国の中世

穢れと神国の中世

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誰が、いつ、どのように生み出したのか?
穢観念と、排除される他者、そして生まれる<われわれ>という意識。中世史の一大テーマに挑む意欲作!
列島に共通して見られる、出産と死を「穢」とみなす民俗習慣。その起源の探求は九~十世紀に制定された『延喜式』に行き当たる。その他数多くの史料を、当時の息づかいがわかるように参照し、「穢」という不可思議な意識と、社会秩序感覚が生み出された過程を明らかにする。
さらに、神国という<われわれ>意識、つまり国家意識の萌芽を見出さんとする挑戦的な歴史学の試み。

【目次】
序 章
出産・死をめぐるしきたり/しきたりの由来/二つの筋書き/〈われわれ〉意識の歴史へ
第一章 清浄なるものを探る
先学はどう考えてきたのか/「キヨメの都市的構造」とは/治承二年冬、六波羅/邪気と神気/跳梁する魑魅魍魎、戦う人々(1)/跳梁する魑魅魍魎、戦う人々(2)/邪気・神気と穢/「穢悪き疫鬼」の正体/清浄なるもの
第二章 秩序が動揺した時に
何が起こるのか/如何なる意味があるのか/春日社の場合/もう一つの事件/全てを終わらせるために/石清水八幡宮の場合/絶対の終点/怒れる神の分布/神々の正体/もう一つの枠組み
第三章 秩序を維持するために
「清目」/「清目」が「重役」である理由/儚い「重役」/注連縄・清祓/日々の取り組み/取り組みの広がり/取り組みのバラつき/東と西/もう一つの方法/排除の論理
第四章 〈われわれ〉意識の形成
嘉保三年夏、京/嘉保三年三月/知る動機と〈われわれ〉の条件/弘安の神領興行と「甲乙人」/馴染み深い事態/鎌倉の位置/位置の変化/蒙古軍が襲来するということ/神国の系譜/〈われわれ〉の形成と〈他者〉の変貌
結び
変わらぬ秘訣


あとがき


著者
片岡 耕平(カタオカ コウヘイ)
1976年京都府生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。専攻は、日本中世史。東北大学21世紀COEリサーチアシスタント、日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、現在、宮城県公文書館勤務。共編著書に『日本中世のNATION』『検証網野善彦の歴史学』(ともに岩田書院)がある。
製本形式

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